Done is better than perfect
みなさん見出しの言葉をご存知ですか?
「Done is better than perfect」
これはFecebook創業者でお馴染みマーク・ザッカーバーグ氏の言葉です!
私はつい最近この言葉を知ったのですが個人的にはとても好きな言葉です。よく訳される日本語は…
「完璧を目指すよりまず終わらせろ」
なんだか色々な解釈がありそうな言葉ですよね!私がこの言葉を知ったときは「これだ!」と閃くような感動がありました。「完璧を目指すよりまず完了させろ」という訳もできそうですね。
似ている言葉
そもそも昔からのことわざでも似たような言葉があると思います。
「考えるよりまず行動せよ」、「案ずるより産むが易し」と言った言葉ですね。
考えるよりまず行動せよ
意味はそのままですが私はこの言葉も大好きです。何かプロジェクトを進めているときに、「どうしたらいいだろう…」「どんなプロジェクトを始めようかな…」「上手く進めるにはどうすれば良いかな…」などと悩んでいる暇があったらまず行動してみよう!という言葉ですよね。
もちろん、この言葉がどんな状況でも当てはまる言葉ではないと思います。ただ、私はIT関係の人は最低でもこの言葉に従って良いのでは?と思います。なぜなら、IT関係の仕事は修正がいつでもできるからです。
プログラミングに例えると…たくさんのコードを書いてエラーが出ても、エラーの行をDeleteキーで削除して書き換えればいいことです。
でも、建築ではどうでしょう?とりあえず思いつきで土台は作ってみたが、失敗した…もう一回組み立て直そう!…というのはダメですよね!
修正がしやすいことに関してはこの言葉はとても良い言葉だと思います。
案ずるより産むが易し
この言葉は少しさっきとニュアンスが違いますね!「このプロジェクトはうまく行くのだろうか?」などと心配するより、やってみたら意外に簡単だよ!という意味だと思います。
この言葉も大好きです。物事に取り掛かるとき、どうしても腰が上がらない、面倒だ…などと思っていても、意外にやってみると簡単だったりしますよね(^^;)
完璧を目指すよりまず終わらせろ
ここまで似ている言葉を紹介してきましたが、「完璧を目指すよりまず終わらせろ」という言葉にはどんな意味があるのでしょうか。
完璧を目指し過ぎた場合
とある会社であるプロジェクトを計画している時、社員全員で会議を開きました。しかし、なかなか意見がまとまらず、かなりの時間を消費してしまった。挙げ句の果てに、プロジェクトが開始して数ヶ月後に「こうしたほうがいいんじゃない?」…と違う意見が出てきてしまった。こうなるとなんのために会議をしたのかわかりませんよね。
これは、最初の会議でプロジェクトの進め方を完璧に決めようとし過ぎたときに起こる現象だと思います。初めてみて気づくアイデアもある、ということなんでしょうね。
ちなみにIT業界では、このようなプロジェクトの進め方(開発手段)をウォーターフォールなどと言ったりします。「水が流れ落ちる」ように開発を進めていくという意味です。完璧な計画を初めに作っておいて、あとは水を流せば計画の通りの物が完成するという考え方です。別にこの手段が間違った手法というわけではないのですが、特に一人で開発しているときは完璧な計画を初めに作る…というのが高い技術力がないと難しいんですよね(>_<)
少し前に言ったように途中で新しいアイデアが出てきたときに計画を変更できないのも欠点だと思います。IT関係の仕事は修正がしやすい仕事…せっかくいいアイデアが出てきても生かせないのは悔しいですよね。逆に、建築関係の仕事などはウォーターフォールの手法は合っているのではないでしょうか?建築途中にいいアイデアが出てきても修正することはできないのですから、一番初めに綿密に計画をしておくべきだと思います(建築関係知らないけど^^)。
ではどのようにすれば良いのか?
さっきの例だと、初めに完璧な計画をしたために、物事の途中でいいアイデアが出ても生かせないのが欠点でした。だったら、初めに完璧な計画を立てなければいいのです。
例えば、初めに一度会議をして「2週間でこのアイデアとこのアイデアを作ろう!」と決めて実行に移す。また会議をして「2週間でこのアイデアと前のアイデアのこの部分を直そう!」と決めて実行に移す。また会議をして…というように何度も何度も方針転換していくのです。この手法はIT関係ではアジャイルなどと呼ばれます。
例では2週間と言いましたが、別にスパンは任意です。1週間ごとに会議をしても良いでしょう。このように、アイデアを考えて、作って、修正点を探して、アイデアを考えて、作って修正点を探して…と繰り返すごとにどんどん良いアイデアが生まれるようになってきます。なぜなら、完璧ではないにしろ作っているので、だんだんと完成図が見えてくるからです。完成図が見えてくるともっと良いものにするためのアイデアも生まれやすいと思います。
自身の人生に置き換えてみる
「完璧を目指すよりまず終わらせろ」という言葉は、個人的には「考えるよりまず行動しろ」「案ずるより産むが易し」の1次元上(少し進んだ先)の言葉だと思います。
プロジェクトの進め方を例に説明してみましたが、私がこの言葉を好きと思ったのは、この考え方を自分の人生に置き換えてみたときにあります。
「月収100万に到達するにはどうすればいいか?」などと考えて、ずっと思案していてはいつまで経ってもプロジェクトは進みません。これは「考えるよりまず行動しろ」ですね!
「毎日の仕事に加えて、今日は買い物も行かないといけない…面倒だなぁ…」これは「案ずるより産むが易し」ですね!
上記2つでつまづいているようでは「完璧を目指すよりまずは終わらせろ」の言葉に意味はありません。問題はその後の進め方です。
ただ、Aのアイデアを進めているうちにBのアイデアを思いついた。「よし、AとBのアイデアで進めよう!」…としているうちにCのアイデアを思いついた。「よし、AとBとCのアイデアで進めよう!」…としているうちにDのアイデアを思いついた…もうわかりますよねww
いつまで経っても完成しないんです。しかも、この負のループに陥った挙句に、「Dのアイデアを作ったらCのアイデアが必要なくなった!」なんてこともあります。私もこういう失敗をしたことが何度かありますww
Aのアイデア作っている最中にBのアイデアが出てきても、Aのアイデアを進めればいいんです。Bのアイデアはメモでもしておくんです。そして、Aが完成したときに初めて次のアイデアを吟味すれば良いんです。そしたら、「A作ってみたら意外とBのアイデアいらなかったなぁ…」「A作ってみたらBよりもCのアイデアの方がいいんじゃないか?」などと新しいアイデアが生まれやすくなります。
自分が勉強したいことを見つけた!そしたらその勉強をひとまずしてみる。その時に「この知識も必要だなぁ…」ということは必ずあります。でも、とりあえず始めに勉強しようと思った勉強をするんです。そこで次にどの勉強をするか決めればいいんです。一番問題なのは「この知識も必要だなぁ…」「この知識も必要だなぁ…」「この知識も必要だなぁ…」…「あ~もう嫌だ。自分にはこんなに勉強できない!」というパターンです。
私は現在プログラマーですが、プログラミング自体は14歳からやっています。初めの頃は全然理解できませんでした。本を読んでも20%も理解できていない。でも、私は純粋にパソコンが、プログラミングが好きだったんです^^
初めはダイアログ(「OK」「キャンセル」とか出てくるメッセージ)が出てくるだけで感動したんです。「うわぁ~自分が入力した文字がパソコンに出てきた~!」そう思うだけで楽しくて無我夢中でプログラミングを学んでいきました。もちろん、「もっとこんなことがやりたいなぁ~」という願望は出てきましたが、とりあえず出来ることが増えていくのが嬉しかったんです^^。パソコン自体は6歳の頃から触っていたので愛着があったんでしょうね^^
そんなこんなで、初めは本を読んでも20%も理解できていなかったのに、読み返してみると次はさらに理解が深まりました。
初めは、AppleScript言語を勉強して20%理解…でも感動。
次にExcelVBA言語を勉強して30%理解…でも感動。
次にC言語、C++言語を勉強して50%理解…感動!
次にJava言語を勉強して80%理解…すごく感動!
次にまたExcelVBA言語を勉強して90%理解…楽しい~!
次にC#言語を勉強すると簡単に90%理解…あれ?案外早かったなぁ?
次にHTML, CSS, PHP, JavaScript…
そんな感じで私は勉強してきました。単なる知的好奇心だけ(就職とか社会的地位は関係なく)で勉強していたので、すべての勉強に感動することができた。「こんなでたらめな勉強方法でよかったのかな?」ずっとそう思っていたんですが…「完璧を目指す前にまずは終わらせろ」この言葉で自分がやってきた勉強方法はまさにこれだったのではないか?と思いました。
「100%理解できていなくても、いつも感動があった」これに私は助けられたんじゃないかと思います。
「物事にとりかかる前に完璧を想像するな」私はそう解釈しています。完璧を想像してしまうと「20%理解…でも感動」では無く「20%しか理解出来ない…全然ダメだ…」になってしまいます。初めは誰だって完璧じゃないもの…でも繰り返していけばいずれは完璧に近づいていくんです!
なんだか若造が偉そうなことを書いてしまいましたがww
「完璧を目指す前にまずは終わらせろ」私はこの言葉を大事に成長していきたいです^^